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2020/06/26 08:45

大引け概況(詳報):ダウ299ドル高、ナスダックも上昇 無料記事

 25日のNY株式市場は、金融セクターの主導で買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比299.66ドル(1.18%)高の2万5745.60ドル、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数が107.84ポイント(1.09%)高の10017.00ポイントとそろって反発して終了した。
 米金融当局による一部規制の緩和が刺激材料だ。米連邦準備制度理事会(FRB)などは同日、金融機関に高リスクの自己勘定取引を禁じている「ボルカー・ルール」の一部撤回を発表。金融機関が関連会社とデリバティブ取引を行う際の証拠金を撤廃することなどを決めた(金融機関の手元資金の増加につながる)。
 これを受けて金融セクターが急伸。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が4.79%上昇したのをはじめ、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が4.59%高、モルガン・スタンレー(@MS/U)が3.92%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.82%高と値を上げた。
 原油高も支援材料だ。「産油国ロシアが輸出量を削減する方針」と報じられたことで原油価格が3日ぶりに反発するなか(WTI先物8月限の清算値は前日比1.9%高の1バレル38.72ドル)、石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が1.79%、1.51%ずつ上昇。また、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が3.64%高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.13%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が2.61%高と買われている。
 一方、住宅建設大手のKBホーム(@KBH/U)は11.85%安と急落。前日引け後に発表された2020年3〜5月期の売上高などが下振れたほか、同四半期の新規受注戸数が前年同期を57%下回ったことが逆風だ。


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