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2020/06/30 08:55

大引け概況(詳報): ダウ反発、ナスダックも上昇 無料記事

 週明け29日のNY株式市場は、先週末の急落を受けた値ごろ感で買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比580.25ドル(2.32%)高の25595.80ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が116.93ポイント(1.20%)高の9874.15ポイントとそろって反発して取引を終えた。
 米国の一部エリアで新型コロナウイルスが再拡大していることが週末に報告されたものの、この日は特段マイナス材料視されなかった。テキサス、フロリダ、カリフォルニアでバーの再閉鎖などが伝えられたが、経済回復への期待は大きく崩れていない。経済指標も総じて好調を継続。5月の中古住宅販売仮契約指数が前月比↑44.3%(市場予想:↑約18%)と過去最大の伸びを記録したほか、ダラス連銀製造業景況指数もマイナス6.1(市場予想:約マイナス22)と前月から急回復した。
 S&P500全11業種はすべて上昇。なかでも、資本財や素材など景気循環セクターの上げが目立った。航空機大手のボーイング(@BA/U)が14.40%高、航空部品・機械大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が4.77%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が4.94%高と上昇している。ボーイングに関しては、運航停止中の主力機「737MAX」の試験飛行プログラムを米連邦航空局(FAA)が承認したことが好感された。
 コミュケーションセクターも買い戻される展開。スポンサーによる広告ボイコットで先週末に急落したSNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.11%高、ツイッター(@TWTR/U)が1.51%高と上昇したほか、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.54%高と値を上げている。新たにマイクロソフトやペプシコがフェイスブックへの広告を中止したと伝えられたほか、スターバックスやコカ・コーラがソーシャルメディアへの広告支出を一時停止したため、フェイスブックが朝方4%以上も売られる場面もみられた。
 経済活動の再開が期待されるなか、アパレル・小売や旅行・航空セクターなどの買い戻しも目立つ。百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が9.97%高、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が7.59%高、クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が8.38%高と急伸した。


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