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2020/05/01 08:39

大引け概況(詳報): 反落、米経済指標の悪化を嫌気 無料記事

 4月30日のNY株式市場は、景気悪化の懸念が蒸し返されるなかで利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比288.14ドル(1.17%)安の24345.72ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が25.16ポイント(0.28%)安の8889.55ポイントと反落して取引を終えた。
 米経済指標の下振れが相次いだことが逆風。週間の新規失業保険新政権数は383万9000件と市場予想(約350万件)を上回った。前週より減っているものの、過去6週間で3000万件を突破した格好だ。3月の米個人消費支出(PCE)も前月比7.5%減(市場予想:5.1%減)と下振れ。過去最大の落ち込みを記録している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーや素材など景気循環セクターを中心に9業種が下落した。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.09%、2.77%ずつ売られたほか、油田サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)とハリバートン(@HAL/U)もそれぞれ7.58%、4.72%ずつ値を下げている。金融セクターも売られ、銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.15%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.95%安と下落した。
 半導体関連銘柄の下げも大きい。半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が8.83%安、アプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が8.58%安、半導体検査装置のテラダイン(@TER/U)が7.10%安と急落している。
 一方、大型IT銘柄は逆行高。堅調な決算を発表したSNS大手のフェイスブック(@FB/U)とIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)がそれぞれ5.42%、1.00%ずつ上昇したほか、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.27%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が2.11%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.93%高で引けた。


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