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2020/03/02 08:58

大引け概況(詳報): ダウ7日続落、ナスダックは小反発 無料記事

 先週末2月28日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比357.28ドル(1.39%)安の25409.36ドルと7日続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は0.89ポイント(0.01%)高の8567.37ポイントと小反発して取引を終えた。ダウ平均とナスダック総合指数は一時、それぞれ4.21%安、3.52%安まで売り込まれる場面がみられた。週間ベースでは、2008年の金融危機直後以来の大幅な下げを記録している。
 引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済へのマイナス影響が懸念される状態。新たにニュージーランドやナイジェリアなどへ感染が拡大し、米国内でもカリフォルニア州で少なくとも8400人が経過観察対象となっていることが明らかになっている。
 ただ、後半のマーケットは利下げ期待の浮上で下げ幅が縮小。パウエルFRB議長が午後に発表した声明文で「事態の進展を監視し、経済を支えるために手段を講じ、適切に行動する」と明らかにしたことについて(前回のFOMC声明文のほぼ焼き直しだったが)、市場は改めてポジティブ材料視した格好。10年債利回りが1.15%(↓0.11ポイント)と連日で低下しているほか、FedWatchツールで3月の利下げ確率が100%になるなど、市場は早期の利下げを織り込み始めた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち公益や金融、生活必需品など8業種が下落。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.33%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.81%安、日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が3.34%安、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が2.62%安と値を下げた。
 一方、このところ下げが大きかったエネルギーやハイテク・ITの一角は買い戻された。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.25%高と反発したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.92%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.42%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.85%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.43%高と買われている。


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