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2021/06/15 08:24

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反落、ナスダックは3日続伸で最高値 無料記事

 週明け14日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比85.85ドル(0.25%)安の3万4393.75ドルと小反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は104.72ポイント(0.74%)高の1万4174.14ポイントと3日続伸して取引を終えた(ナスダックは過去最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も0.18%高の4255.15ポイントと買われ、連日で過去最高値を切り上げている。
 経済再開を材料にこれまで上昇基調を続けてきた景気敏感株・バリュー株を利益確定し、大型IT株・グロース株に乗り換える動きが目立つ。長期金利を代表する10年債利回りが1.49%(↑0.04ポイント)に上昇したものの、(長期金利上昇時に高バリュエーションのグロース株が売られていた)これまでとは逆の動きに変わっている。15〜16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、テーパリング(量的緩和の段階的縮小)の前倒しに対する懸念がやや後退しているようだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。なかでも情報技術やコミュニケーションの関連銘柄が買われ、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.46%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.78%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.66%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.27%高、クラウド型顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が2.48%高と軒並み値を上げた。
 一方、素材や金融、資本財などのセクターは下落。化学大手のダウ(@DOW/U)が1.53%安、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.70%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が0.77%安で引けている。


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