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2021/03/11 08:47

大引け概況(詳報):ダウ最高値を更新、ナスダックは小反落 無料記事

 10日のNY株式市場は、景気敏感株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均は4日続伸し、前日比464.28ドル(1.46%)高の3万2297.02ドルと2週間ぶりに過去最高値を更新して引けた。一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は小幅ながら反落し、4.99ポイント(0.04%)安の1万3068.83ポイントで終了した。
 この日は米下院で追加経済対策法案法案(約1兆9000億ドル規模)が可決され、バイデン大統領の署名を経て12日に成立する見通しとなった。同法案には1人当たり最大1400ドルの現金給付(所得制限付き)が盛り込まれていることから、消費の回復につながると期待されている。
 また2月の消費者物価指数(CPI)は、前月比0.4%上昇と市場予想(約0.4%上昇)と一致した。一方、エネルギーと食料品を除いたコア指数は、0.1%上昇と市場予想(約0.2%上昇)を下回っている。
 こうしたなか、ダウ平均を構成する30銘柄のうち26銘柄が上昇。航空機のボーイング(@BA/U)が6.39%高と急伸したのをはじめ、ドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が4.25%高、素材化学のダウ(@DOW/U)が2.93%高と買われた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち10業種が上昇。なかでもエネルギーセクターの上げが目立つ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が3.07%、1.71%ずつ値を上げたほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が2.63%高、石油・天然ガス開発企業のEOGリソーシズ(@EOG/U)が2.04%高と買われている。
 一方、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)は5.36%安と急落。「取締役会が1対8の株式併合を推奨した」と発表したことなどが逆風だ。


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