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2020/05/06 08:41

大引け概況(詳報): 続伸、経済活動の再開期待で 無料記事

 5日のNY株式市場は、米経済活動の再開期待で買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比133.33ドル(0.56%)高の23883.09ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が98.41ポイント(1.13%)高の8809.12ポイントとそろって続伸して取引を終えた。
 カリフォルニア州やNY州などの主要エリアが続々と経済活動の部分的な再開計画を打ち出すなか、「景気の最悪期が過ぎた」という楽観的な見方が優勢となった。主要企業では、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が「今週末までに米国内店舗の85%を再開する」との見通しを示している。
 ただ、新規のポジティブ材料にやや欠けるなか、引けにかけて上げ幅を縮小。米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が午後のインタビューで米経済の現状に厳しい見方を示すなど、景気回復や経済活動再開を巡る不確実性もくすぶっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、金融を除く10業種が上昇。なかでもハイテク・ネット銘柄の上げが目立つ。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.07%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.50%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.97%高、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が2.01%高、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が4.51%高と値を上げた。半導体関連も買われ、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)とラムリサーチ(@LRCX/U)がそれぞれ2.67%、3.54%ずつ上昇している。
 ヘルスケアも高い。医薬品大手のファイザー(@PFE/U)が2.37%高、イーライリリー(@LLY/U)が3.01%高、アッヴィ(@ABBV/U)が4.29%高と買われた。ファイザーについては、独企業と共同開発する新型コロナウイルスの予防ワクチンについて、「臨床試験を米国でも始めた」と発表したことがプラス材料視されている。


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