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2021/02/01 08:34

大引け概況(詳報): 急反落、個人の投機売買巡る懸念が続く 無料記事

 先週末29日のNY株式市場は、投資家のリスク回避姿勢が再び強まるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比620.74ドル(2.03%)安の29982.62ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が266.47ポイント(2.00%)安の13070.69ポイントとそろって急反落して取引を終えた。
 小型株のショートスクイズ(空売りの踏み上げ)など個人投資家の投機的な動きが続くなか、「ファンドマネージャーがショートでの損失をカバーするため、保有する優良銘柄の一部ロングポジションを解消するのではないか」との懸念が浮上。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.74%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.92%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.52%安と値を下げた。高値警戒感もあり、投資家心理の悪化が続いている。
 S&P500全11業種がすべて下落。前述したIT関連銘柄のほか、エネルギーや資本財、素材など景気敏感セクターで下げが目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.65%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.70%安、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が4.23%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が5.18%安と売られた。
 決算発表銘柄も総じて下落。クレジットカード大手のビザ(@V/U)が2.51%安、統合テクノロジー大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が3.68%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が0.81%安、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が4.29%安と値を下げている。
 このほか、コロナ禍が逆風になる銘柄群の下げも目立った。クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が5.87%安、カーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が5.42%安、航空大手のデルタ・エアラインズ(@DAL/U)が5.29%安、アメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が5.14%安と急落。医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が開発するコロナワクチンの治験結果が事前予想以下だったことが嫌気されたほか、アメリカン・エアラインズが増資を発表したことで資金繰り懸念が蒸し返された。


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