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2020/04/28 08:44

大引け概況(詳報): 続伸、経済活動再開の動きを期待 無料記事

 週明け27日のNY株式市場は、経済活動再開の動きが好感されるなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比358.51ドル(1.51%)高の24133.78ドルと4日続伸したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が95.64ポイント(1.11%)高の8730.16ポイントと続伸して取引を終えた。
 新型コロナウイルスの治療法がまだ見つかっていないものの、経済活動を再開する動きが出てくるなか、市場では先行きを楽観する動きが強まった。27日時点で少なくとも9つの州が外出規制を緩和し、経済活動の一部を再開したほか、NY州、テキサス州、オハイオ州などは今後数週間で段階的に再開する計画を打ち出している。
 海外の経済状況にもポジティブな動きがみられる。イタリア、フランス、スぺインで経済再開に向けた動きが出ているほか、日本では日本銀行が追加の金融緩和措置を発表した。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも長期金利の上昇による利ザヤ改善期待で金融セクターの上げが目立った。銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.31%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が5.82%高、シティグループ(@C/U)が8.03%高と買われている。
 経済活動再開への期待で素材、資本財、エネルギーなど景気循環セクターも高い。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が3.10%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.36%高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が6.95%高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が4.52%高と値を上げた。原油先物が約24%急落し、海洋掘削会社のダイヤモンド・オフショア(@DO/U)が連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請しているにもかかわらず、エネルギー株は総じて底堅かった。


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