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2021/02/08 08:38

大引け概況(詳報): 続伸、追加経済対策への期待で 無料記事

 先週末5日のNY株式市場は、追加経済対策への期待で買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比92.38ドル(0.30%)高の31148.24ドルと5日続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が78.56ポイント(0.57%)高の13856.30ポイントと続伸して取引を終えた。このほか、機関投資家がベンチマークとしているS&P500、小型株で構成されるラッセル2000もそれぞれ0.39%高の3886.83ポイント、1.40%高の2233.33ポイントと買われ、ナスダックを含む3指数が軒並み最高値を切り上げている。
 経済指標が回復の減速を示したものの、逆に「大規模な追加経済対策が必要との認識が高まった」と受け止められた。この日発表された1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が4万9000人増(市場予想:約10万5000人増)と下振れている。米議会では下院に続き、上院でも予算決議案が可決され、追加経済対策の成立に向けて一歩前進した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、情報技術を除く10業種が軒並み上昇。追加経済対策の早期実現観測が強まるなか、素材やエネルギー、消費などのセクターで上昇が目立った。鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が6.48%高、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.35%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が3.19%高、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が2.74%高と買われている。
 決算銘柄を巡っては高安まちまち。通信キャリア大手のT モバイル US(@TMUS/U)が4.07%安、在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が5.86%安と下落する一方、チャットアプリ大手のスナップ(@SNAP/U)が9.14%高、画像検索・共有アプリのピンタレスト(@PINS/U)が5.29%高、ゲーム大手のアクティビジョン・ブリザード(@ATVI/U)が9.64%高、化粧品大手のエスティ・ローダー(@EL/U)が7.81%高と値を上げた。


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