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2019/03/19 08:34

大引け概況(詳報): ダウ4日続伸、FOMC前に強気優勢 無料記事

 週明け18日のNY株式市場は、ハト派的な金融政策への期待で買いが継続する展開。主要指標のダウ平均は前営業日比65.23ドル(0.25%)高の25914.10ドルと4日続伸したほか、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数も買われ、25.95ポイント(0.34%)高の7714.48ポイントと続伸して取引を終えた。
 今週19〜20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)について、「米連邦準備理事会(FRB)が利上げに慎重な姿勢を引き続き示す」とみられていることが買い安心感を強めた。
 米中通商合意への期待感は一服。中国メディアのSCMPが先週末16日、消息筋情報として「米中首脳会談の開催は、6月まで延期されるかもしれない」と報じたことで楽観論をやや後退させている。
 業種別では、エネルギーや資本財、素材など景気循環セクターが上昇。石油輸出国機構(OPEC)が協調減産の延長を検討するなか、NY原油が上昇基調を継続していることが追い風だ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.16%高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が3.46%高、デボン・エナジー(@DVN/U)が2.94%高と値を上げた。銅鉱山開発のフリーポートマクモラン(@FCX/U)と重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)も、それぞれ2.19%、2.41%ずつ上昇している。
 金融セクターも高い。銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)とウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.77%、2.11%ずつ買われたほか、証券大手のゴールドマン・サックス(@GS/U)とモルガン・スタンレー(@MS/U)もそれぞれ2.12%、1.62%ずつ上昇している。
 大型IT銘柄も堅調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.74%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.02%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.43%高と値を上げた。アップルについては、25日に準備されているプレスイベントに先立ち、新型タブレット端末の「iPad Air」と「iPad Mini」を発表したことが刺激材料だ。一方、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)は3.32%安と3日続落。証券会社のニーダムが投資判断を「バイ」→「ホールド」に引き下げたことがマイナス材料だ。


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