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2021/05/28 08:28

米国株大引け概況(詳報): ダウ続伸、ナスダックは小反落 無料記事

 27日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比141.59ドル(0.41%)高の3万4464.64ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は1.72ポイント(0.01%)安の1万3736.28ポイントと小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500は、0.12%高の4200.88ポイントとほぼ横ばい。小型株は前日に続き値を上げ、ラッセル2000が1.06%高の2273.07ポイントで引けた。
 良好な経済指標の発表で、米経済の正常化が進んでいることが意識された。米労働省がこの日発表した新規失業保険申請件数は40万6000件と前週(44万4000件)から改善し、市場予想(約42万5000件)より良い水準。「バイデン大統領が28日、2022会計年度(21年10月〜22年9月)の予算教書で6兆ドルの歳出案を求める見通し」と報じられたことも成長加速への期待につながっている。長期金利を代表する10年債利回りは1.61%(↑0.03ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、資本財や金融、素材など6業種が上昇(5業種が下落)。景気敏感株・バリュー株の上げが目立つ。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ1.56%、1.21%ずつ上昇したほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.87%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が7.09%高、航空部品・機械大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が3.12%高と値を上げた。
 一方、長期金利の上昇を背景に、一部のハイテク大手は弱含み。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.89%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.55%高と堅調な半面、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.07%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.24%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.87%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.74%安と値を下げた。




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