24日のNY株式市場は、米低金利の長期化観測で買われる展開。主要指標のダウ平均は4日続伸し、424.51ドル（1.35％）高の3万1961.86ドルと過去最高値を更新して引けた。ナスダック総合指数は3日ぶりに反発し、132.77ポイント（0.99％）高の1万3597.97ポイントで終了している。
　米金融当局幹部が低金利の長期化を示唆したことが追い風。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長は下院公聴会で、2％のインフレ目標を達成するには「3年余りかかるかもしれない」と述べた。バイデン政権による大型経済対策などでインフレが急速に進むことにより、FRBが早期に金融緩和の縮小に動くとの観測が後退した。
　新型コロナワクチンの普及期待も支援材料。米食品医薬品局（FDA）は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が開発中のワクチンについて「1回の接種でも高い効果がある」として緊急使用を支持した。FDAは近く、同ワクチンの緊急使用を許可する見通しだ。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、エネルギーセクターの上げが目立つ。原油価格が昨年1月以来の高水準を記録するなか(WTI先物4 月限の清算値は前日比2.5％高の1バレル63.22ドル)、石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が3.69％、3.00％ずつ値を上げた。また、石油・天然ガス開発企業のＥＯＧリソーシズ(@EOG/U)が6.66％高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が6.02％高、石油メジャーのコノコフィリップス（@COP/U）が4.93％高と急伸している。
　資本財も高い。ボーイング(@BA/U)が8.12％高、ゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.50％高、ハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が2.92％高、ユナイテッド レンタルズ（@URI/U）が2.01％高と買われた。


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