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2021/06/29 08:32

米国株大引け概況(詳報): ダウ反落、S&P500とナスダックは最高値 無料記事

 28日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比150.57ドル(0.44%)安の34283.27ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は140.12ポイント(0.98%)高の14500.51ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークにしているS&P500指数も買われ、0.23%高の4290.61ポイントと続伸。ナスダックとともに過去最高値を切り上げている。
 リフレ取引が影をひそめる半面、大型ハイテク株やグロース株の上げが目立つ。アジアや欧州、オーストラリアなどで新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染拡大報道が増えるなか、「成長ペースがピークをつける」との懸念が高まりつつあることが影響した。原油先物が1%超売られたほか、長期金利を代表する10年債利回りが1.48%(↓0.04ポイント)に低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれる情報技術、コミュニケーションなどの上げが目立った。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.25%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.40%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が4.18%高と値を上げている。フェイスブックに関しては、米連邦取引委員会(FTC)などから訴えられていた独禁法訴訟で勝訴したことが好感された。
 このほか、半導体関連銘柄も高い。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.01%高、半導体大手のインテル(@INTC/U)が2.81%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.52%高と買われている。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は2.52%上昇した。
 一方、エネルギーや金融、資本財などのセクターは安い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.55%、3.08%ずつ下落したほか、クレジットカード大手のマスターカード(@MA/U)が3.14%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.39%安で引けた。



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