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2021/04/09 08:23

大引け概況(詳報): ハイテク主導で上昇、S&P500は連日で最高値 無料記事

 8日のNY株式市場は、ハイテク銘柄を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比57.31ドル(0.17%)高の3万3503.57ドルと小幅続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が140.47ポイント(1.03%)高の1万3829.31ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、0.42%高の4097.17ポイントと続伸。連日で過去最高値を切り上げている。
 特段の新規材料に欠けるものの、金融緩和の長期化観測が支援材料。パウエルFRB議長は8日、IMF主催のイベントで「景気回復の動きは依然として不均一・不完全なまま」と述べ、金融緩和継続の正当性を改めて主張した。10年債利回りが1.62%(↓0.05ポイント)に低下するなど、長期金利が下落傾向に転じるなか、市場では「ゴルディロックス相場(適温相場)」への期待が高まりつつある。また、来週から始まる決算発表シーズンを見越し、好業績が期待される銘柄への買いも出始めた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。なかでも情報技術セクターの上げが目立つ。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.92%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.34%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.23%高と値を上げた。アップルに関しては、日経アジア(電子版)が「半導体チップ不足によって、MacbookやiPadの生産が遅れつつある」と報じたものの、あまりマイナス材料視されていない。
 成長株売りにつながった長期金利が下落基調にあるなか、高PERの成長株も上昇。フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が5.41%高、決済大手のペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が3.48%高、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が5.45%高、在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が7.31%高と急伸した。


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