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2021/02/08 10:19

週間相場見通し:堅調な値動きか 無料記事

 今週のNY市場は、政策期待で堅調な値動きとなろう。バイデン大統領が進める1兆9000億ドル規模の景気対策について、数週間内に可決されるとの見方が強まっているためだ。1月の雇用統計で非農業部門新規雇用者数が下振れたことも、景気対策の早期実施を後押しする材料だ(これにより、先週末はS&P500とナスダックがそろって最高値を更新)。
 市場の不安心理も後退した。個人投資家の投機的行動により市場が乱高下した先週は、恐怖指数と呼ばれるVIX指数が3カ月半ぶりに40ポイントをうかがう場面が見られたが、週末には20.87ポイントとほぼ平常水準まで低下した。新型コロナのワクチン接種が粛々と進んでいることも、市場の安心感を強めている。
 企業業績も総じて良好。20年10−12月期の予想EPS(S&P500構成銘柄の平均値)は、前年同期比プラス2%超に上向いた(年初時点の10%減からプラスに転換)。
 もっとも、長期金利の上昇は気がかりだ。米10年債利回りは先週末に1.16%まで上昇。金利の上昇は高バリュエーションのハイテク・グロース株にとって逆風になりかねないため、今後の金利動向を注視していく必要がある。


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