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2020/06/22 08:45

大引け概況(詳報):ダウ3日続落、ナスダックは小幅続伸 無料記事

 先週末19日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は前日比208.64ドル(0.80%)安の2万5871.46ドルと3日続落したが、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は3.07ポイント(0.03%)高の9946.12ポイントと小幅ながら6日続伸して取引を終えた。
 この日のマイナス材料は、米国内で新型肺炎の感染者が増加していること。フロリダやカリフォルニアなど複数の州で一日当たり感染者数が過去最高を記録するなか、アップル(@APPL/U)が「アリゾナなど4州の店舗のうち11店舗を一時閉鎖する」と発表した。これにより、感染拡大の第2波で米経済活動が再び停止するとの懸念が広がった格好だ。
 ダウ平均構成銘柄では、アップルが0.57%下落したほか、ウォルト・ディズニー(@DIS/U)が3.39%安、レイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が2.97%安、ボーイング(@BA/U)が2.74%安と売られた。
 セクター別では、公益事業の下げがきつい。電力・ガス事業持ち株会社のセンプラ・エナジー(@SRE/U)が5.87%安、電力のデューク・エナジー(@DUK/U)が4.27%安、総合エネルギーのドミニオン・エナジー(@D/U)が3.32%安、再生可能エネルギー発電のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.70%安と値を下げている。
 一方、製薬メーカーを中心にヘルスケアは高い。ギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が4.63%高、バイオジェン(@BIIB/U)が4.11%高、アムジェン(@AMGN/U)が3.64%高、メルク(@MRK/U)が2.20%高と買われた。
 他の個別動向では、クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)とカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が6.87%安、5.26%安に沈んだ。クルーズライン国際協会が同日、「米国を出港する航路の運航停止を9月15日まで延長する」と発表したことが逆風だ。


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