詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/04/12 08:19

大引け概況(詳報): 続伸、ダウとS&P500は連日で最高値 無料記事

 先週末9日のNY株式市場は、買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比297.03ドル(0.89%)高の3万3800.60ドルと3日続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が70.88ポイント(0.51%)高の1万3900.19ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500も0.77%高の4128.80ポイントと3日続伸し、ダウとともに連日で最高値を切り上げている。
 目立った新規材料がないものの、コロナ禍後の景気正常化や翌週に本格化する第1四半期決算を見越して幅広い銘柄が買われた。インフレ懸念はマイナス材料視されず。朝方発表された3月の生産者物価指数(PPI)とコアPPIがそれぞれ前月比1.0%、0.7%ずつ上昇したものの(市場予想:それぞれ約0.5%、約0.2%ずつの上昇)、市場は「インフレが一時的なもの」というFRB側の主張を受け入れた格好。長期金利を代表する10年債利回りが1.66%(↑0.04ポイント)に上昇したものの、日中ピークの1.69%からは低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでも大型ハイテク株の一角で上げが目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.21%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.02%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.03%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.90%高、セールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が3.04%高と買われた。
 ヘルスケア株も堅調。医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が3.13%上昇したほか、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が1.78%高、メルク(@MRK/U)が1.09%高、イーライリリー(@LLY/U)が1.03%高と値を上げている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース