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2021/02/17 08:30

大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸で最高値、ナスダックは小反落 無料記事

 3連休明け16日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比64.35ドル(0.20%)高の31522.75ドルと続伸し、過去最高値を切り上げる一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は47.97ポイント(0.34%)安の14047.50ポイントと小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500、小型株を代表するラッセル2000も弱含み、それぞれ0.06%安の3932.59ポイント、0.72%安の2272.89ポイントで引けている。
 景気正常化に向けた楽観が継続。追加経済対策の早期実現観測が強まっていること、コロナワクチン接種が進展していること(新規感染者数が減少傾向にあること)――などが引き続き支援材料となっている。
 ただ、(債券が売られて)長期金利の指標である10年債利回りは1.30%(↑0.10ポイント)に急上昇し、約1年ぶりの高水準をつけた。寄り付き時点で主要指数が過去最高値を切り上げて始まったものの、その後は長期金利の動向をにらみながらハイテク株を中心に利益確定売りに押されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち3業種が上昇(8業種が下落)。なかでもエネルギー株の上げが目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.01%高、コノコフィリップス(@COP/U)が3.58%高と値を上げた。記録的な寒波で複数の製油所やパイプラインが稼働停止するなか、原油や天然ガスが値上がりしていることが追い風となっている。
 金融株も高い。ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.41%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.76%高、リテール証券大手のチャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が4.74%高と買われている。長期金利の上昇に伴う利回り曲線のスティープ化が続くなか、利ザヤの拡大が意識された。
 一方、ハイテク銘柄の一角は下落。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.61%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.44%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.53%安と弱含んだ。


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