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2021/05/20 09:07

米国株大引け概況(詳報):続落、朝方急落も下げ幅を縮小 無料記事

 19日のNY株式市場は、投資家心理の悪化が続くなかで軟調な展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって3日続落し、それぞれ前日比164.62ドル(0.48%)安の3万3896.04ドル、3.90ポイント(0.03%)安の1万3299.74ポイントで取引を終えた。朝方に急落してスタートしたが(朝方はダウ平均が一時1.72%安、ナスダックが1.73%安まで下落)、引けにかけて下げ幅を縮小している。
 インフレ高進やバリュエーションなどの懸念がくすぶる状態。仮想通貨の急落が投資家心理の悪化につながったとの見方もあった(ビットコインとイーサリアムはそれぞれ一時30%、45%ずつ急落)。また米連邦公開市場委員会(FOMC)の4月議事要旨で、複数の委員がテーパリングの議論を始める可能性を示唆していたことも警戒されている。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が下落。なかでも、エネルギーセクターの下げがきつい。原油価格が3週間ぶりの水準に低下するなか(WTI先物6月限の清算値は前日比3.3%安の1バレル63.36ドル)、石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が2.81%、2.40%ずつ売られた。また、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が2.98%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が2.93%安、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が3.22%安と値を下げている。
 仮想通貨関連銘柄も値下がり。仮想通貨交換業者コインベース・グローバル(@COIN/U)が5.94%下落したのをはじめ、ビットコイン推進派のイーロン・マスク氏が率いるテスラ(@TSLA/U)が2.49%安、ビットコイン取引を手がけるスクエア(@SQ/U)が1.50%安に沈んだ。
 一方、情報技術とコミュニケーションの2セクターは上昇。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数が1.98%上昇した。このほか、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.17%高、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が3.27%高と値を上げた。


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