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2020/12/07 09:52

週間相場見通し:しっかりした値動きか 無料記事

 今週のNY市場は、追加経済対策や政局安定への期待で底堅く推移しそうだ。足元のマーケット環境は良好。11月の非農業部門雇用者数が下振れたものの、特にマイナス材料視されず、むしろ「追加経済対策を巡る与野党の合意が早まる」とポジティブに受け止められた(今週末に予定されるECB理事会や来週のFOMCで、低金利政策の長期化が改めて確認される見通しであれることもプラス)。これにより、先週末4日の主要3指数は軒並み最高値を更新している。
 政局の不透明感も薄らいだ。選挙人による14日の投票で大統領選挙に決着がつくと見られるほか、バイデン氏が新政権の主要閣僚にウォールストリート経験者を多く登用する予定であることから、「政権の移譲後、速やかに経済対策に着手する」と期待されている。
 新型コロナワクチンの開発や接種認可の動きが加速していることも見逃せない。これにより、足元の景気悪化が長期化することはないと考えられるためだ。
 懸念材料は長期金利が上昇していること。米10年債利回りは先週末、一時0.9%台の後半まで跳ね上がった。金利の上昇は高バリュエーション銘柄のハイテク関連にとって逆風になるため、目先は長期金利の動向を注視したい。


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