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2021/03/10 08:26

大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、ナスダックは急反発 無料記事

 9日のNY株式市場は、長期金利が低下するなか、成長株・ハイテク株に買い戻しが入る展開。主要指標のダウ平均が前日比30.30ドル(0.10%)高の31832.74ドルと小幅ながら3日続伸し、 ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が464.66ポイント(3.69%)高の13073.82ポイントと急反発して取引を終えた。ダウ平均は場中で一時1.09%高の32150.32ドルと過去最高値をつける場面もあったが、中盤から上げを消している。長期金利を代表する10年債利回りは1.52%(↓0.07ポイント)に低下した。
 前日までにナスダックが直近の最高値から1割ほど下落したことを受け、ハイテク株に押し目買いが入った。セクター別ではS&P500全11業種のうち8業種が上昇。ハイテク株を含む一般消費財、情報技術が3%超の上げを記録している。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.76%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が4.06%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が4.08%高と値を上げた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)は19.64%急伸。バリュー株・景気敏感株へのローテーションが続くなか、前日までに過去最高値から約37%下落していた。
 主要半導体銘柄で構成されるSOX指数も前日に急落していたが、この日は6.13%高の2932.21ポイントに上昇。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が8.00%高、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が5.09%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が8.08%高と買われている。
 ワクチン接種の普及で下落していた「巣ごもり銘柄」にも買い戻しの動き。在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が14.47%高、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が10.37%高、ビデオ会議アプリ大手のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が10.03%高と急反発している。
 一方、エネルギーや金融など3業種は下落。原油先物や長期金利の下落を受け、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.54%安、銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.18%安と値を下げた。



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