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2020/12/04 08:49

大引け概況(詳報):ダウ3日続伸、ナスダックは最高値更新 無料記事

 3日のNY株式市場は、米追加経済対策の成立期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比85.73ドル(0.29%)高の2万969.52ドルと3日続伸して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、27.81ポイント(0.23%)高の1万2377.18ポイントと反発している(終値ベースで過去最高値を更新)。
 追加経済対策の成立に向け、与野党が前向きな姿勢を示していることが引き続きプラス材料。共和党のマコーネル上院院内総務は同日、民主党のペロシ下院議長と電話で協議したことを明らかにした上で、「われわれは追加対策で何らかの成果を得たいと思っている」と述べた。
 ダウ平均構成銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が7.48%高と急伸したのをはじめ、インテル(@INTC/U)が2.18%高、コカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.29%高、ナイキ(@NKE/U)が1.02%高と買われた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち6業種が上昇。なかでもエネルギーが高い。エクソン・モービル(@XOM/U)が0.68%上昇したほか、コノコフィリップス(@COP/U)が3.08%高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が1.99%高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が0.73%高と値を上げている。
 ただ、新型コロナワクチンに関するニュースを受け、主要指数は引け間際に上げ幅を大きく縮めた。ウォール・ストリート・ジャーナルは「原材料の大量調達に時間がかかることなどから、ファイザーが年内に予定していた出荷量を1億回分から5000万回分に半減させる」と伝えている。
 他の個別動向では、航空機大手ボーイング(@BA/U)が前日比5.96%高と大幅続伸。欧州のライアンエアーによる「737MAX」の発注について、従来計画から75機追加すると発表されたことが追い風だ。


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