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2021/07/12 08:33

米国株大引け概況(詳報): 反発、主要3指数が軒並み最高値 無料記事

 先週末9日のNY株式市場は、景気敏感株・バリュー株を中心に幅広く買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比448.23ドル(1.30%)高の3万4870.16ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が142.13ポイント(0.98%)高の1万4701.92ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も1.13%高の4369.55ポイントと買われ、主要3指数が終値ベースで軒並み最高値を更新している。小型株を代表するラッセル2000も2.17%高の2280.01ポイントと値を上げた。
 米長期金利の下落基調が一服したことを受け、幅広い銘柄に買いが入った。長期金利を代表する10年債利回りは前日(8日)、一時的に約5カ月ぶりの1.25%まで下落していたものの、この日に1.36%(↑0.07ポイント)まで回復。「成長率がピークをつける」との懸念がやや誇張され過ぎとして、先行きに楽観的な見方が改めて広がった。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇した。なかでも金融、エネルギー、素材の3セクターが軒並み2%超の上げ幅を記録。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.20%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.25%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.76%高と値を上げたほか、石油大手のEOGリソーシズ(@EOG/U)が3.38%高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が8.44%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.22%高と買われている。
 このほか、消費関連銘柄も好調。百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が6.87%高、アパレル大手のギャップ(@GPS/U)が4.69%高、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が4.82%高、民泊プラットフォーム最大手のエアビーアンドビー(@ABNB/U)が4.99%高と値を上げた。
 IT大手も底堅い動き。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.30%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.38%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.11%高と上昇している。



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