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2020/11/11 08:35

大引け概況(詳報): ダウ続伸、ナスダックは続落 無料記事

 10日のNY株式市場は、景気循環株・バリュー株を中心に買いが継続する展開。主要指標のダウ平均は、前日比262.95ドル(0.90%)高の29420.92ドルと続伸した。一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は売られ、159.93ポイント(1.37%)安の11553.86ポイントと続落している。
 ハイテク株・成長株から景気循環株・バリュー株への資金シフトが継続した格好。新型コロナワクチンの開発が進展するなか、市場では「経済と企業業績が来年にかけて持ち直す」との期待が膨らみつつある。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。エネルギーや資本財、素材など景気循環セクターの上げが目立った。石油大手のシェブロン(@CVX/U)、コノコフィリップス(@COP/U)がそれぞれ4.62%、6.44%ずつ上昇したほか、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が3.65%高と値を上げた。航空機大手のボーイング(@BA/U)や重電大手の航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)もそれぞれ5.20%、4.46%ずつ買われている。ボーイングに関しては、「米連邦航空局(FAA)が早ければ18日にも、運航停止中の『737 MAX』の運航再開を許可するもよう」と報じられたことが刺激材料となった。
 一方、大型IT銘柄は続落。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.46%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.27%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.38%安と下落した。他のクラウド銘柄も売られ、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が4.48%安、会計ソフト大手のインテュイット(@INTU/U)が4.96%安、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が4.12%安と値を下げている。
 他の個別材料では、住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)が9.13%高と急反発。7〜9月期決算が上振れたほか、来年度の楽観的なガイダンスを設定したことが好感されている。同業のKBホーム(@KBH/U)、トール・ブラザーズ(@TOL/U)、レナー(@LEN/U)が連れ高し、それぞれ8.56%、7.31%、7.02%ずつ上昇した。


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