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2020/12/03 08:55

大引け概況(詳報):ダウ続伸、ナスダックは小反落 無料記事

 2日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は前日比59.87ドル(0.20%)高の2万9883.79ドルと続伸して引けた。一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は5.74ポイント(0.05%)安の1万2349.37ポイントと小幅に反落している。
 新規のプラス材料は、米連邦議会で追加経済対策の成立に向けた議論が始まる可能性が出てきたこと。超党派の議員グループが1日、総額9080億ドル規模の支援策を提案したことを受け、民主党の上下院幹部が2日、再交渉のたたき台として同提案に支持を表明している。
 ダウ平均構成銘柄では、資本財や金融など景気敏感株が上昇。ボーイング(@BA/U)が5.09%高、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が2.40%高、アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が2.00%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.92%高と買われた。
 エネルギーセクターも高い。米週間統計で原油在庫が減少したことなどにより原油先物が4営業日ぶりの高値を付けるなか、エクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が3.74%、2.77%ずつ値を上げた。また、バレロ・エナジー(@VLO/U)が6.75%高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が2.77%高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が2.71%高と買われている。
 一方、大型IT銘柄は強弱まちまち。アルファベット(@GOOGL/U)やアップル(@APPL/U)が買われる半面、マイクロソフト(@MSFT/U)やアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)は売られた。
 他の個別動向では、セールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が8.52%安と急落。前日引け後にスラックテクノロジーズ(@WORK/U)の買収を正式発表したことで、総額277億ドルに上る財務負担が警戒されている(同社にとって過去最大の買収案件)。


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