6日のNY株式市場は、前日に主要指数が最高値を更新したこともあって、一部銘柄が利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比96.95ドル（0.29％）安の3万3430.24ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が7.21ポイント（0.05％）安の1万3698.38ポイントとそろって小反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も朝方に最高値を切り上げたが、中盤から弱含み、0.10％安の4073.94ポイントで引けている。
　特段の新規材料に欠けるなか、前日終値を挟み小幅なレンジ内で推移する流れ。セクター別では、S&P500全11業種のうち、6業種が上昇する一方、情報技術など5業種が下落している（騰落率はすべて1％未満）。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.49％安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.86％安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.44％安と弱含んだ。半導体関連も売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.90％安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.45％安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が1.47％安と下落している（半導体銘柄で構成されるSOX指数は1.19％安）。
　ヘルスケア銘柄も軟調。医薬品大手のメルク(@MRK/U)が1.57％安、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が1.87％安、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.57％安と値を下げた。
　一方、成長株の一角には買い戻しの動き。動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が9.47％高、遺伝子解析機器大手のイルミナ(@ILMN/U)が7.88％高、在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が5.77％高、カメラアプリ大手のスナップ(@SNAP/U)が5.12％高と軒並み急伸した。ハイテク株・成長株売りにつながった長期金利が下落基調にあることが支援材料。米国債が買われるなか、長期金利を代表する10年債利回りが1.66％（↓0.04ポイント）に低下している。


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