先週末14日のNY株式市場は、成長株を中心に買い戻しが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比360.68ドル（1.06％）高の3万4382.13ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が304.99ポイント（2.32％）高の1万3429.98ポイントと続伸して取引を終えた。
　このところ株価が下落基調だったが、前日に続き、押し目買いを入れる動きが広がっている。主要経済指標の下振れで景気過熱・インフレ高進の懸念がやや薄らぐなか、長期金利を代表する10年債利回りが1.63％（↓0.03ポイント）に低下したことが支援材料となった。4月の小売売上高が前月比で横ばい（市場予想：約1.0％増）にとどまったほか、4月の鉱工業生産指数が前月比0.7％増（市場予想：約0.9％増）と下振れ、5月のミシガン大学消費者マインド指数も82.8（市場予想：約90）と予想外に低下している。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも情報技術、一般消費財、コミュニケーションといった大型ハイテク株が含まれるセクターの上げが目立つ。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.16％高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.94％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.98％高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が3.50％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.11％高と軒並み値を上げた。
　この日は、金利上昇懸念で売られていた高バリュエーションの成長株も急騰。出前注文サービスで米最大手のドアダッシュ(@DASH/U)が22.15％高、データ特化のクラウドサービスを手掛けるスノーフレーク(@SNOW/U)が11.55％高、ビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が9.31％高、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が5.44％高、民泊プラットフォーム最大手のエアビーアンドビー(@ABNB/U)が4.01％高と買われた。ドアダッシュやエアビーアンドビーは堅調な業績も追い風となっている。




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