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2021/05/31 08:30

米国株大引け概況(詳報): 小幅高、3連休前に動意薄 無料記事

 先週末28日のNY株式市場は、インフレ懸念が薄らぐなかで総じて強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比64.81ドル(0.19%)高の3万4529.45ドルと小幅ながら3日続伸したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が12.46ポイント(0.09%)高の1万3748.74ポイントと小反発して取引を終えた。週明け31日(メモリアルデー)を含む3連休を前に、大きな値動きは見られていない。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する4月・PCE価格指数が前月比0.6%上昇し(前年比で3.6%上昇)、インフレ高進を示唆したものの、長期金利を代表する10年債利回りは1.59%(↓0.02ポイント)と穏やかな反応にとどまった。依然として「インフレは一時的なもの」というFRBの見方が支持されている格好だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。REITや公益、ヘルスケア、情報技術などが強含んだ。情報技術セクターのうち、クラウド型顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が5.43%高と急伸したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.88%高、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.12%高と値を上げている。セールスフォースに関しては、足元業績の上振れや通期見通しの上方修正などが支援材料となった。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は0.86%上昇している。
 このところ個人投資家やメディアの注目を再び集めていた「Reddit」銘柄の値動きは沈静化。ゲーム販売業者のゲームストップ(@GME/U)が12.64%安、映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が1.51%安と反落した(場中ではそれぞれ一時5.77%高、38.46%高まで上昇)。


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