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2021/07/07 08:34

米国株大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは小幅続伸 無料記事

 連休明け6日のNY株式市場は、景気敏感株・バリュー株の売りが先行する半面、大型IT株が堅調な展開。主要指標のダウ平均が前営業日比208.98ドル(0.60%)安の3万4577.37ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は24.31ポイント(0.17%)高の1万4663.64ポイントと小幅続伸して取引を終えた(ナスダックは最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数は弱含み、0.20%安の4343.54ポイントと8営業日ぶりに反落している。
 成長ペースの減速が警戒された。6月のISM非製造業景況指数が60.1(↓3.9ポイント)に低下し、市場予想(約63.5)を下回ったこと、イスラエルの調査でデルタ変異株に対するファイザー(@PFE/U)製コロナワクチンの予防効果が従来株より低かったこと――などが懸念材料と受け止められている。長期債利回りを代表する10年債利回りは1.35%(↓0.07ポイント)に下落。3月末の直近ピークから0.4ポイント余り低下した形だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでもエネルギー、金融、素材、資本財などのセクターが安い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.85%安、コノコフィリップス(@COP/U)が3.94%安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が6.52%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が6.68%安、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.51%安と値を下げた。経済活動再開の期待で買われていた銘柄も売られ、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が3.99%安、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が3.79%安と軟調だった。
 一方、大型IT銘柄は堅調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.69%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.47%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.03%高と買われた。ジャシー新CEOが就任したアマゾンについては、米国防総省がマイクロソフト(@MSFT/U)と結んでいた大型クラウド契約を解約し、代わりにアマゾンなど複数企業を参画させる方針を示したことが好感されている。成長株の一角も値を上げ、ECサイト構築支援のショッピファイ(@SHOP/U)が5.00%高、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が2.33%高、セキュリティ大手のクラウドストライク(@CRWD/U)が4.91%高で引けた。


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