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2020/11/12 08:31

大引け概況(詳報): ダウ小反落、ナスダックは反発 無料記事

 11日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比23.29ドル(0.08%)安の29397.63ドルと小反落する半面、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は232.57ポイント(2.01%)高の11786.43ポイントと3日ぶりに反発して取引を終えた。
 米製薬大手ファイザー(@PFE/U)の新型コロナワクチン報道でここ2日買われていた景気循環株・バリュー株が売られる一方、売られていた大型IT株・グロース株に買いが戻った。市場では「経済と企業業績が来年にかけて持ち直す」との見通しが依然として根強いものの、米国で新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数・入院数が増加し続けるなか、先行きに対する楽観をやや後退させた格好だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。なかでも前述したように大型IT株の買いが目立った。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.37%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.63%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.04%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.19%高と値を上げている。
 「巣ごもり銘柄」にも買い戻しが入った。ビデオ動画アプリのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が9.93%高、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が6.66%高、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が6.64%高、ECサイト構築支援サービスを手がけるショッピファイ(@SHOP/U)が6.93%高と急反発している。
 一方、コロナ禍が逆風になる銘柄群は下落。旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が6.26%安、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が5.45%安、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が5.12%安、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が4.39%安、クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が3.87%安と値下がりした。



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