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2021/03/31 08:38

大引け概況(詳報):ダウ反落、ハイテク株が安い 無料記事

 30日のNY株式市場は、大型ハイテク株の主導で売られる展開。主要指標のダウ平均は4日ぶりに反落し、前日比104.41ドル(0.31%)安の3万3066.96ドルで引けた。ナスダック総合指数も売られ、14.26ポイント(0.11%)安の1万3045.40ポイントと続落している。
 米長期金利の上昇が逆風。新たな経済対策で米国債が増発されるとの警戒感から、10年債利回りが一時1.77%と昨年1月以来の高水準に達した。これを受け、バリュエーションの高い大型ハイテク株を中心に売られている。
 ダウ平均構成銘柄では、マイクロソフト(@MSFT/U)が1.44%安、シスコシステムズ(@CSCO/U)が1.42%安、アップル(@APPL/U)が1.22%安、インテル(@INTC/U)が1.13%安に沈んだ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が下落。ハイテク・情報技術を除いては、生活必需品の下げが目立つ。飲料大手のペプシコ(@PEP/U)とコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.57%、1.30%ずつ下落したほか、消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.54%安、小売り大手ウォルマート(@WMT/U)が0.68%安と売られている。
 一方、長期金利の上昇による利ざやの拡大期待などで金融セクターは買い戻された。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.47%高、シティグループ(@C/U)が1.93%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.77%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.13%高と値を上げている。
 他の個別動向では、遺伝子解析機器大手のイルミナ(@ILMN/U)が6.59%安と急落。同社による買収計画を巡り、米連邦取引委員会(FTC)が差し止めを求めて連邦地裁に提訴したことが逆風だ。


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