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2021/03/08 08:41

大引け概況(詳報): 4日ぶり反発、中盤から押し目買い 無料記事

 先週末5日のNY株式市場は、荒い値動きのなかで買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比572.16ドル(1.85%)高の31496.30ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が196.68ポイント(1.55%)高の12920.15ポイントとそろって急反発で取引を終えた。前日までに主要指数が3日続落していたこともあり、この日は中盤から押し目買い。プラス圏で寄り付いてからほどなく戻り売りに押され、マイナス圏に沈んだものの、中盤から買い戻す動きが増えるなか、この日の高値圏で引けている(ダウは一時0.50%安の30766.81ドル、ナスダックは2.56%安の12397.05ポイントまで下落する場面もあった)。
 景気正常化に向けた楽観的な見方と物価・長期金利の上昇に対する警戒感との綱引きが続く状態。2月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比37万9000人増に伸び(市場予想:約20万人増)、失業率が0.1ポイント減の6.2%(市場予想:約6.3%)に低下した。経済指標の改善を受け、10年債利回りは一時的に1.62%まで上昇する場面もあったが、結局1.57%(↑0.01ポイント)とほぼ横ばいで終えている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでもエネルギーや資本財、素材など景気敏感セクターの上げが目立った。原油先物が3日続伸するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.78%、4.31%ずつ上昇したほか、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が7.09%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.47%高と値を上げている。
 他の個別動向では、コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)がそれぞれ3.79%、6.65%ずつ上昇。ブローカーの格上げが好感された。一方、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)は3.78%安と4日続落。一時13.18%安まで売られる場面があったが、その後に下げ幅を縮めた。


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