11日のNY株式市場は、このところ好調だったバリュー株・景気敏感株を中心に利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比473.66ドル（1.36％）安の3万4269.16ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は12.43ポイント（0.09％）安の1万3389.43ポイントとそろって続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500は0.87％安の4152.10ポイント、小型株を代表するラッセル2000は0.26％安の2206.99ポイントで終了。幅広く売られて始まったものの、その後はハイテク株・成長株を中心に下げ幅を縮小している（ナスダックとラッセル2000は下落幅が2％を超える場面もあった）。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち（素材を除く）10業種が下落した。なかでもエネルギー、金融、資本財などのセクターが安い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.18％安、シェブロン(@CVX/U)が2.62％安、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.66％安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.74％安と値を下げた。消費関連も売られ、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が3.07％安、住宅建設大手のKBホーム(@KBH/U)が4.86％安と下落している。
　一方、大型IT株は朝安後に下げ幅を縮めた。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.05％高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.18％高とプラ転したほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.38％安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.74％安で引けた。成長株も軒並み売られていたものの、この日は押し目買いが拡大。キャシー・ウッド氏率いるアクティブETF、アーク・イノベーションETF(@ARKK/U)は2.06％高と反発した。


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