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2021/05/19 08:28

米国株大引け概況(詳報): 続落、景気敏感株が売られる 無料記事

 18日のNY株式市場は、総じて軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比267.13ドル(0.78%)安の3万4060.66ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が75.41ポイント(0.56%)安の1万3303.64ポイントとそろって続落で取引を終えた。
 「成長率がピークをつけた」との論調が増えつつあることが逆風。朝方発表された4月の住宅着工件数は前月比9.5%減と市場予想(約2%減)より悪い結果で、建設費の上昇やサプライチェーンのひっ迫が示唆された。需要は依然として強いものの、供給面の制約が足かせになると警戒されている。
 主要企業の業績も良好だが織り込み済みのもよう。ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)や百貨店大手のメイシーズ(@M/U)はともに好決算を発表したが、それぞれ1.02%、0.37%ずつ下落した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。エネルギーや資本財などバリュー株・景気敏感株を中心に値を下げている。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.83%、4.18%ずつ下落したほか、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が3.61%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が2.81%安と売られた。
 住宅着工件数の落ち込みを受け、住宅建設銘柄も下落。DRホートン(@DHI/U)とトール・ブラザーズ(@TOL/U)がそれぞれ3.57%、3.03%ずつ値を下げている。
 ハイテク株は強含んでいたが、こちらも後半にかけて軟調に転じた(ナスダックは一時0.79%高まで上昇)。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.17%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.74%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.13%安と弱含んでいる。
 通信銘柄も安い。前日に傘下ワーナー・メディアの分離を発表したエイ ティ アンド ティ(@T/U)が減配懸念で5.80%下落したほか、同業のT モバイル US(@TMUS/U)が3.71%安、ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が1.31%安で引けた。


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