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2021/06/17 08:50

米国株大引け概況(詳報):下落、米利上げ予想の前倒しを嫌気 無料記事

 16日のNY株式市場は、市場の想定よりも早い時期の利上げが示唆されたことで売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比265.66ドル(0.77%)安の3万4033.67ドルと3日続落、ナスダック総合指数は33.18ポイント(0.24%)安の1万4039.68ポイントと続落して終了した。
 同日までの2日間に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)はゼロ金利と量的緩和策の維持を決めたが、FOMC参加者のドットチャートでは18人のうち13人が2023年内の利上げを予想。前回3月公表分(7人)から大幅に増えた。また、22年の利上げ想定も4人から7人に増えている。
 米利上げの想定時期が今年3月時点の24年以降から23年に前倒しされたことを受け(米長期金利は約1.59%まで上昇)、幅広い銘柄が売られた。ダウ平均構成銘柄では、素材化学のダウ(@DOW/U)が2.42%安、小売り大手のウォルマート(@WMT/U)が2.03%安、工業用素材・事務用品のスリーエム(@MMM/U)が1.84%安、航空機のボーイング(@BA/U)が1.73%安に沈んだ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち10業種が下落。なかでも生活必需品セクターの下げが目立つ。消費財のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.39%安、日用品のコルゲート・パルモリブ(@CL/U)が1.58%安と売られた。飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)とペプシコ(@PEP/U)も1.34%、1.00%ずつ値を下げている。
 他の個別動向では、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が1.56%高。2025年までに電気自動車(EV)への投資額を350億ドルに引き上げるほか、新たな電気トラックを含めEV車種を増やすと発表したことが追い風だ。


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