4日のNY株式市場は、追加景気対策の動向をにらみながら強含む展開。主要指標のダウ平均は、前日比164.07ドル（0.62％）高の26828.47ドルと3日続伸して取引を終えた。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も小幅に買われ、38.37ポイント（0.35％）高の10941.17ポイントと5日続伸して引けている(ナスダックは連日で最高値を切り上げ)。
　コロナ対策法案を巡る与野党の交渉が行き詰まっているものの、それほどマイナス材料視されていない。米現地メディアによると、ムニューシン財務大臣が「1週間前よりも合意に近づいていない」と発言したほか、共和党のパーデュー上院議員が「さらに2週間ほど協議が続く」との見通しを示しているが、市場は先行きを楽観しているようだ。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち、ヘルスケアと金融を除く9業種が軒並み上昇した。なかでもエネルギーや素材、生活必需品、REITなどで上げが目立つ。原油市況が続伸したことを受け、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.89％、1.98％ずつ上昇した。また、好決算を発表した建材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が5.79％高、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が13.52％高と素材関連も値を上げている。金が2000ドルの大台を超えるなか、産金大手のバリックゴールド(@GOLD/U)とニューモント(@NEM/U)もそれぞれ3.59％、3.08％ずつ上昇した。
　生活必需品セクターも堅調。小売り大手のウォルマート(@WMT/U)が1.81％高、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が3.18％高、日用品大手のプロクター＆ギャンブル(@PG/U)が1.90％高、同業のキンバリー クラーク(@KMB/U)が3.10％高と買われた。
　他の個別動向では、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が9.49％高と急伸し、過去最高値を更新。ブローカーによる目標株価の引き上げが好感された。


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