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2021/06/09 08:38

米国株大引け概況(詳報): ほぼ横ばい、小型株は3日続伸 無料記事

 8日のNY株式市場は、手がかり材料難で様子見ムードが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比30.42ドル(0.09%)安の3万4599.82ドルと小幅続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が43.19ポイント(0.31%)高の1万3924.91ポイントと小幅ながら3日続伸して取引を終えた(ただ、小型株を代表するラッセル2000は1.06%高の2343.76ポイントと3日続伸)。今週発表予定の5月CPIや来週のFOMCを前に、主要指数が最高値近辺でもみ合う状態が続いている。景気正常化への期待とインフレ・金利上昇への懸念が綱引きする構図はあまり変わっていない。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。なかでもエネルギーや資本財、素材など景気敏感セクターが強含んだ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.77%高、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が0.54%高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.44%高と値を上げている。大型ハイテク株の一角も堅調で、アップル(@AAPL/U)が0.67%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.07%高と買われた。
 半面、公益や生活必需品、ヘルスケアなど5業種は下落。電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.90%安、消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.16%安、医薬品・医療機器大手のアボット ラボラトリーズ(@ABT/U)が1.91%安と値を下げた。
 このほか、個人投資家の人気を集める「ミーム株」の物色は続く。映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が0.09%高、カナダ・ソフトウエア会社のブラックベリー(@BB/U)が0.19%高と強含んだほか、ゲーム販売業者のゲームストップ(@GME/U)が7.14%高と値を上げている。この日は医療保険会社のクローバー・ヘルス(@CLOV/U)とファストフードチェーンのウェンディーズ(@WEN/U)の上げも目立った(それぞれ85.82%、25.85%ずつ上昇)。


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