9日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比9.93ドル（0.03％）安の31375.83ドルと7営業日ぶりに小反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は20.06ポイント（0.14％）高の14007.70ポイントと小幅ながら4日続伸で取引を終えた。小型株を代表するラッセル2000も0.40％高の2299.00ポイントと上昇し、ナスダックとともに連日で最高値を切り上げている。
　エネルギーなど一部のセクターで利益確定売りが入ったものの、総じて底堅く推移した。追加経済対策の早期実現観測が強まっていること、コロナワクチン接種が進展していること（入院率の減少）、企業業績が総じて良好なこと――などが引き続き支援材料となっている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇（5業種が下落）。資本財やコミュニケーション、ヘルスケアなどが強含んだ。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.08％高、同業のツイッター(@TWTR/U)が2.87％高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.03％高、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.63％高、医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が0.82％高、航空大手のボーイング(@BA/U)が1.50％高と値を上げている。
　「巣ごもり銘柄」の上げも目立つ。ECサイト構築支援サービスを手がけるショッピファイ(@SHOP/U)が6.53％高、ビデオ会議アプリを手がけるズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が4.68％高、オーディオストリーミング大手のスポティファイ(@SPOT/U)が3.15％高と買われた。
　一方、前日まで続伸していたエネルギーや素材など、一部セクターは反落。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.82％安、EOGリソーシズ(@EOG/U)が2.00％安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が2.38％安と値を下げている。このほか、観光関連も売られ、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が2.59％安、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が3.43％安で引けた。


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