5日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比97.31ドル（0.29％）高の3万4230.34ドルと3日続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダックが51.08ポイント（0.37％）安の1万3582.42ポイントと4日続落で取引を終えた（ダウは過去最高値を更新）。小型株を代表するラッセル2000も0.31％安の2241.37ポイントと続落している。
　グロース株・IT株が売られる半面、バリュー株・景気敏感株が選好される流れが継続中。長期金利を代表する10年債利回りは1.57％（↓0.02ポイント）と1.6％前後で落ち着いているが、景気正常化への期待がなお根強い。ナスダックは寄り付き時点で一時0.87％高まで上昇していたものの、すぐに上げ幅を縮小し、最終的にマイナス圏に沈んでいる。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇（6業種が下落）。なかでもエネルギーや素材、金融、資本財などバリュー株・景気敏感株が強含んだ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.01％、2.69％ずつ上昇したほか、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が6.87％高と買われている。鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)も5.92％上昇し、2012年以来の高値を更新。銅価格が約10年ぶりの高値近辺で推移していることが支援材料だ。
　一方、ハイテク株は軟調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.25％安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.05％安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.53％安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.41％安と値を下げている。


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