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2021/04/14 08:13

大引け概況(詳報): ダウ小幅続落、ナスダックは反発 無料記事

 13日のNY株式市場は、成長株・ハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比68.13ドル(0.20%)安の3万3677.27ドルと小幅続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は146.10ポイント(1.06%)高の1万3996.10ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も0.33%高の4141.59ポイントと買われ、過去最高値を切り上げている。
 ワクチン普及による景気正常化への期待はやや後退。米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)がこの日、医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)製コロナワクチンの接種中断を勧告したことが響いた。長期金利を代表する10年債利回りが1.61%(↓0.05ポイント)に低下するなか、成長株や大型ハイテク株が物色対象となっている。この日発表された3月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇(市場予想:↑約0.5%)とやや上振れたものの、マイナス材料視されなかった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、大型IT銘柄が含まれる一般消費財や情報技術など7業種が上昇した(4業種は下落)。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が8.60%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.43%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.09%高、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が2.22%高と値を上げている。
 「巣ごもり消費・リモートワーク」銘柄も高い。ビデオ動画アプリのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が6.61%高、クラウドID管理サービスのオクタ(@OKTA/U)が6.57%高、新興セキュリティ企業のクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)が6.06%高、オーディオストリーミング大手のスポティファイ(@SPOT/U)が5.85%高と買われた。仮想通貨交換業者コインベースの上場を14日に控え、仮想通貨のビットコインは最高値を更新。関連銘柄のスクエア(@SQ/U)とペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)がそれぞれ3.03%、2.38%ずつ上昇した。


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