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2020/01/27 10:12

大引け概況(詳報): ダウ4日続落、新型ウイルスの感染拡大を警戒 無料記事

 先週末24日のNY株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大懸念で値を下げる展開。主要指標のダウ平均が前日比170.36ドル(0.58%)安の28989.73ドルと4日続落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が87.57ポイント(0.93%)安の9314.91ポイントと3営業日ぶりに反落して取引を終えた。
 好決算銘柄を中心に朝方はプラス圏で寄り付いたものの、その後は売りに押された。米疾病対策センター(CDC)がこの日、「米国内で2人目の感染者が確認された」と発表したことが重し。消費動向や利益成長に悪影響がでることが懸念された格好だ。
 S&P500全11業種のうち、公益を除く10業種が軒並み値を下げた。特にヘルスケアセクターが安い。製薬大手のアムジェン(@AMGN/U)が4.02%安、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が4.05%安、メルク(@MRK/U)が2.91%安、医療ロボット大手のインテューイティブ・サージカル(@ISRG/U)が4.20%安と売られている。
 このほか、新型コロナウイルスの流行に影響を受ける銘柄も安い。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が4.03%安、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が2.42%安、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が3.13%安、ラスベガス・サンズ(@LVS/U)が2.30%安、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.49%安と値を下げた。旅行需要の減少が警戒されているほか、マカオのカジノを閉鎖するとの観測が浮上したこと、上海、香港ディズニーが休園したこと――などがマイナス材料だ。
 一方、一部の好決算銘柄は高い。半導体大手のインテル(@INTC/U)が8.13%高、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が2.85%高と買われ、それぞれ2000年以来の高値、過去最高値を更新した。


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