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2021/06/08 08:31

米国株大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは続伸 無料記事

 週明け7日のNY株式市場は、前日終値を挟んでまちまちの展開。主要指標のダウ平均が前営業日比126.15ドル(0.36%)安の3万4630.24ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が67.23ポイント(0.49%)高の1万3881.72ポイントと続伸して取引を終えた。また、小型株を代表するラッセル2000は買われ、1.43%高の2319.18ポイントと上昇して引けている。
 今週発表予定の5月CPIや来週のFOMCを前に、手がかり材料難で様子見ムードが広がる状態。景気正常化への期待とインフレ・金利上昇への懸念が綱引きする構図はあまり変わっていない。インフラ投資計画を巡り、先週末に与野党間で協議があったものの、目立った進展はなかった。長期金利を代表する10年債利回りは1.57%(↑0.02ポイント)にやや上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、7業種が下落(4業種が上昇)。コミュニケーションやヘルスケアなどのセクターが強含む半面、素材や資本財、金融、エネルギーなど景気敏感セクターが弱含んだ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がともに0.65%ずつ下落したほか、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が2.36%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.75%安と値下がりしている。
 一方、コミュニケーションやヘルスケアなど4業種は上昇。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)とSNS大手のフェイスブック(@FB/U)がそれぞれ0.36%、1.89%ずつ上昇したほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.20%高と値上がりした。ヘルスケア銘柄では、医薬品大手のバイオジェン(@BIIB/U)が38.34%高と急騰。アルツハイマー病治療薬がFDAの承認を得たことが刺激材料となった。アルツハイマー病治療薬の新薬候補を持つイーライリリー(@LLY/U)も10.15%高と急伸し、過去最高値を切り上げている。





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