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2021/03/26 08:40

大引け概況(詳報):反発、米景気の早期改善に期待 無料記事

 25日のNY株式市場は、米景気の早期改善への期待で買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反発し、それぞれ199.42ドル(0.62%)高の3万2619.48ドル、15.79ポイント(0.12%)高の1万2977.68ポイントで取引を終えた。
 バイデン大統領が就任後初の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの普及を急ぐ方針を示したことが追い風。米国内の成人に対する接種回数について、4月末までに従来目標の2倍の2億回を目指すと表明した。ワクチンの普及を通じ、米経済がコロナ以前の状態に戻るとの期待が高まった格好だ。
 米雇用状況の好転も支援材料。週間の新規失業保険申請者数は68万4000件と、約1年ぶりの低水準を記録した。市場予想(約73万件)より少なかったほか、前週の修正値(78万1000件)からも大きく減少している。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、景気動向に敏感な資本財セクターが高い。航空機のボーイング(@BA/U)が3.32%上昇したほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.80%高、軍用機のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.43%高、建機のキャタピラー(@CAT/U)が1.36%高と買われた。
 金融セクターも高い。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.10%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.06%高、シティグループ(@C/U)が2.34%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.28%高と値を上げている。
 一方、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)は3.39%安と急落。中国での不買運動の高まりに懸念が広がった。「新疆ウイグル自治区で強制労働が行われている」との報道に関連して同社が声明を出したところ、中国のSNSで批判が強まっていると伝えられた。


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