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2020/04/29 09:04

大引け概況(詳報): 反落、ヘルスケアやハイテクに売り 無料記事

 28日のNY株式市場は、このところ市場をアウトパフォームしていたヘルスケアやハイテクなどの銘柄が利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比32.23ドル(0.13%)安の24101.55ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が122.43ポイント(1.40%)安の8607.73ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 米経済活動再開の動きが好感されるなか、朝方に1%超上昇していたものの、その後は徐々に失速。主要指数は結局、マイナス圏で取引を終えた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇する一方、ヘルスケアやコミュニケーションなど4業種が下落した。IT大手の下げが目立ち、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.61%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.01%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.44%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.45%安と値を下げている。
 ヘルスケアも安い。医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が1.88%安、ファイザー(@PFE/U)が1.10%安、メルク(@MRK/U)が3.33%安と売られた。ジョンソン・エンド・ジョンソンはUBSによって「バイ」から「ニュートラル」に格下げされたことが嫌気されている。ファイザーとメルクに関しては、この日発表した第1四半期決算が上振れたものの、好材料視されなかった。
 一方、エネルギーや素材、資本財など景気循環セクターは総じて高い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.34%高、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が6.85%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.75%高と上昇している。新型コロナウイルスで打撃を受けた銘柄も買われ、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が12.38%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が11.40%高で引けた。


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