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2021/02/24 08:41

大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、ナスダックは続落 無料記事

 23日のNY株式市場は、朝安後に下げ幅を縮める展開。主要指標のダウ平均が前日比15.66 ドル(0.05%)高の31537.35ドルと小幅続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は67.85ポイント(0.50%)安の 13465.20ポイントと続落で取引を終えた。朝方に一部銘柄が急落する場面(ナスダックとラッセル2000がそれぞれ一時3.90%安、3.64%安)がみられたものの、終盤にかけて徐々に下げ幅を縮小している(ダウはプラス圏に浮上)。
 コロナ禍後の景気正常化を見据え、セクターローテーションが続く状態。大型IT銘柄や成長株に関しては、長期金利の上昇を受けた利益確定売りに押されている。バリュー株や景気敏感株に乗り換える動きも逆風となった。ただ、パウエルFRB議長の議会証言後、金融緩和の長期化期待で下落した銘柄を買い戻す動きもみられる。パウエル議長は新規材料に特段触れなかったものの、米経済が雇用・インフレの面で目標からほど遠く、改善に時間がかかることを改めて示唆した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、情報技術など4業種が下落する一方、エネルギーや金融など7業種が上昇した。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.38%、1.26%ずつ上昇したほか、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が0.80%値を上げている。景気正常化が追い風になる銘柄群も買われ、エンターテイメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が2.78%高、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が7.68%高、ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が4.90%高、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が3.93%高と上昇した。
 一方、「巣ごもり銘柄」などコロナ禍で市場をアウトパフォームしていた銘柄は軟調。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.19%安、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が5.87%安、モバイル決済大手のスクエア(@SQ/U)が4.29%安、オーディオストリーミング大手のスポティファイ(@SPOT/U)が3.89%安と値を下げた。



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