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2021/03/09 08:20

大引け概況(詳報): ダウ続伸、ナスダックは急反落 無料記事

 週明け8日のNY株式市場は、長期金利の上昇でセクターローテーションが進む展開。主要指標のダウ平均が前営業日比306.14ドル(0.97%)高の31802.44ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は310.99ポイント(2.41%)安の12609.16ポイントと急反落して取引を終えた。
 景気正常化への期待が一段と膨らんだ。週末に上院で1兆9000億ドル規模の追加経済対策が可決されたこと(下院で近く再承認の予定)、コロナワクチン接種が1日当たり200万回超のペースで進んでいること――などが影響している。長期金利を代表する10年債利回りは1.59%(↑0.02ポイント)に上昇した。
 昨年に人気化していた成長株・ハイテク株からバリュー株・景気敏感株への資金流出が続く。セクター別では、S&P500全11業種のうち、情報技術やコミュニケーションなど4業種が売られる一方、金融や素材、資本財など7業種が上昇した。クレジットカード大手のビザ(@V/U)とマスターカード(@MA/U)がそれぞれ2.26%、2.90%ずつ上昇したほか、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が13.61%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が4.19%高と値を上げている。
 コロナ禍が逆風だった銘柄も高い。エンターテイメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が6.27%高、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が9.13%高、「コーチ」親会社のタペストリー(@TPR/U)が4.87%高、格安航空大手のサウスウェスト・エアラインズ(@LUV/U)が6.38%高と買われた。
 一方、ハイテク株は安い。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が4.17%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.84%安と急落した。「巣ごもり銘柄」も売られ、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が5.18%安、ビデオ会議アプリを手掛けるズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が7.85%安で引けている。半導体関連の売りも目立ち、主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は5.41%安の2762.75ポイントに下落した。


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