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2021/06/04 08:41

米国株大引け概況(詳報):反落、大型ハイテク株が安い 無料記事

 3日のNY株式市場は、米長期金利が上昇するなか、大型ハイテク株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比23.34ドル(0.07%)安の3万4577.04ドルとわずかながら6日ぶりに反落、ナスダック総合指数も141.82ポイント(1.03%)安の1万3614.51ポイントと反落して取引を終えた。
 米経済指標の改善を受け、米長期金利が1.62%に上昇したことがマイナス材料。5月のADP全米雇用報告は非農業部門の雇用者数が前月比97万8000人増加(市場予想は約65万人増加)したほか、週間の新規失業保険申請件数は38万5000人と昨年3月中旬から初めて40万人を下回っている(市場予想は約38万7000人)。
 米10年債利回りの上昇に伴い、大型ハイテク株が売られた。Eコマースのアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.45%安、IT機器のアップル(@APPL/U)が1.22%安、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が0.97%安、SNSのフェイスブック(@FB/U)が0.94%安と値を下げている。
 一方、生活必需品銘柄は高い。消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.79%高と上昇したのをはじめ、日用品大手のコルゲート・パルモリブ(@CL/U)が1.29%高、倉庫型店舗販売のコストコ・ホールセール(@COST/U)が0.86%高、たばこのフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が0.58%高と買われた。
 他の個別動向では、電気自動車(EV)メーカーのテスラ(@TSLA/U)が5.33%安と急落。クレディ・スイスが最新リポートで「テスラの世界EV市場シェアが3月の29%から4月に11%へ低下した」と報告したことや、「中国の5月受注台数が4月から半減した」と報じられたことが逆風だ。


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