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2019/04/24 08:38

大引け概況(詳報): 上昇、S&P500とナスダックは最高値 無料記事

 23日のNY株式市場は、好決算を材料に買われる展開。主要指標のダウ平均は、前日比145.34ドル(0.55%)高の26656.39ドルと反発した。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も買われ、105.56ポイント(1.32%)高の8120.82ポイントと3日続伸して取引を終えている。機関投資家がベンチマークとするS&P500も上昇。ナスダックとS&P500は、そろって終値ベースで過去最高値を更新した。
 今週から本格化している主要企業の決算発表で、好業績が相次いだことがリスクオンにつながった。寄り前に発表されたSNS大手ツイッター(@TWTR/U)、飲料大手コカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)、軍用航空機大手ロッキード・マーチン(@LMT/U)、航空機部品・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ(@UTX/U)の1〜3月期業績で、売上高と調整後EPSが軒並み市場予想を上回ったことなどが好感されている。
 経済指標の改善も追い風。3月の新築住宅販売件数(季節調整後の年率換算値ベース)が前月比4.5%増の69万2000件と3カ月連続で伸び、市場予想(約2.7%減の約64万9000戸)を上回った。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、生活必需品を除く10業種が軒並み上昇。なかでも今後決算発表が相次ぐ大型ネット株の上げが目立った。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.93%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.44%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.29%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.34%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.36%高と買われている。好決算を発表した前述のツイッターは15.64%高と急騰。約9カ月ぶりの高値をつけた。知財係争でアップルと先週和解した半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)は5.79%高と7日続伸し、ITバブルだった2000年以来の高値を連日で切り上げている。
 先週まで売りが目立ったヘルスケアセクターも買い戻される展開。医薬品・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が1.50%高、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.53%高、医療サービス大手のHCAヘルスケア(@HCA/U)が4.50%高と上昇している。
 資本財セクターも高い。好決算を発表した前述のロッキード・マーチンとユナイテッド・テクノロジーズがそれぞれ5.66%、2.27%ずつ上昇したほか、軍需銘柄のレイセオン(@RTN/U)とノースロップ・グラマン(@NOC/U)もそれぞれ2.78%、3.44%ずつ連れ高した。


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