詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/03/22 08:34

大引け概況(詳報): ダウ続落、ナスダックは反発 無料記事

 先週末19日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比234.33ドル(0.71%)安の3万2627.97ドルと続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が99.07ポイント(0.76%)高の1万3215.24ポイントと反発して取引を終えた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、金融や資本財など5業種が下落した。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.59%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.89%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.34%安、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が2.08%安と値を下げている。金融株に関しては、米連邦準備制度理事会(FRB)が銀行の自己資本比率を規制する「補完的レバレッジ比率(SLR)」の基準を緩める特例措置を予定通り3月末で終了すると発表したことが嫌気された。また、クレジットカード大手のビザ(@V/U)は6.24%安と急落。「デビットカードを巡る慣行について米司法省が調査している」と報じられたことが懸念されている。同業のマスターカード(@MA/U)も連れ安し、2.86%下落した。
 一方、一般消費財やコミュニケーションなど6業種は上昇。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.55%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が4.12%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.46%高と上昇した。長期金利の上昇で前日にナスダックが3%安と急落したものの、この日は大型ハイテク株やグロース株に買い戻しの動き。長期金利を代表する10年債利回りが1.72%(↑0.01ポイント)に上昇したものの、この日はあまりマイナス材料視されなかった。フェイスブックに関しては、アップル(@AAPL/U)によるプライバシーポリシーの変更に伴う影響についてザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が楽観視するコメントを発表したことが追い風になっている。
 他の個別動向では、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が3.97%下落。出荷遅延により、第3四半期(20年12月〜21年2月)決算の売上高が市場予想を下回ったことがマイナス材料視された。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース